シャンプーを変えたら髪の毛がベタついてしまったという経験を持つ人は多いです。
シャンプーの洗浄剤や、コンディショナー・トリートメントのシリコンの種類や量が、髪と合わないことでべとつくことはよくあることです。
新しい成分が頭皮や髪に馴染むまでに時間が掛かってしまうことも考えられます。
こちらの記事では、シャンプーやコンディショナー・トリートメントに含まれるシリコンの特性などのベタつきの原因と、べとつき解消のための方法を解説します。
髪がベタベタ!べとつく原因はシャンプー...?
原因 | 解決策 | |
シャンプー変えてべたつく | 洗浄成分・シリコン等のコンディショニング成分 | ・「すすぎ」を見直す ・シャンプーを変える |
シャンプー変えずべたつく | 生活習慣、ホルモンバランスの乱れ | ・健康的な生活に変える ・「原因」を特定して原因から離れる |
髪がべとつく原因は様々ありますが、シャンプーを変えたら突然髪の毛がべたつきだした場合は、シャンプーが原因である可能性が高いです。
シャンプーや他のヘアケアアイテムを変えてないのにべたつきが出た場合は、頭皮のトラブルや生活習慣の変化による皮膚コンディションの変化、ホルモンバランスの乱れなどが原因です。
しかし「シャンプーを変えたらべとついた」というのは、
シャンプーが要因であることがほとんどのため、次のセクションではシャンプーの何がべとつくのかを掘り下げていきます。
シャンプー変えたらなぜべとつくの?4つの原因とは?
シャンプーを変えたら髪がベタついた経験を持っている人は多いです。
まずは、シャンプーに関する髪がベタつく主な原因は4つあります。
- シリコンが髪質に合わない
- ビルドアップが起こっている
- シャンプーの洗浄力が弱い
- シャンプーの洗浄力が強すぎる
本質的に言えば「シャンプーが髪に合っていない」ことが挙げられますが、原因を知らないと、同じ失敗を何度も繰り返してしまいます。
シリコンの種類が髪質に合わない
髪のベタつきはシリコンが原因だとされることも多いです。シリコンには様々なタイプがあり、軽いもの、重いもの、髪の毛に吸着しやすいタイプ、洗い流しやすいタイプなどがあります。
シリコンはコンディショナー/トリートメントにほとんどの場合、配合されています。
配合されている理由として「髪のダメージをケアと保護」「即効でツルツル・サラサラ」にすることができますが、シリコンは油分なので、油分の多い髪や、乾燥しておらず健康的な髪だと、シリコンでべたつきやすくなります。
また髪の毛が細い方で、重いタイプのものを使用することで、髪がべとつくこともあります。また、髪のサラサラ感を出すためにシリコンを大量の入れることがあります。その場合、原価を気にして安いシリコンを大量に入れることはありがちです。
髪と「シリコンに種類」「シリコンの量」が合わないときは、髪がベタベタになる場合があります。
ビルドアップが起こっている
ビルドアップとは、シャンプーやコンディショナー、トリートメントに配合されているシリコンが過剰に蓄積されている状態のことです。シリコンは油分であるため、過剰に蓄積されていると髪はべとつきます。
髪に付着したシリコンは普段のすすぎでは落としきれず、蓄積にもムラが出て凹凸となり、ゴワゴワとした手触りになります。
凹凸のおかげで髪のツヤは失われます。
シリコンは、髪を外部の刺激から守ってくれるので、髪にとっては必要な成分ですが、過剰に蓄積されるとビルドアップになります。
シャンプーの洗浄力が弱く頭皮の皮脂汚れが落ちていない
髪がベタつく理由の一つに「頭皮の皮脂量が多い」ことが挙げられます。
頭皮の皮脂というのは、皮膚から分泌された脂のことを指します。
洗髪をする目的としては髪のケアをすると同時に頭皮の汚れや皮脂を洗い流すことも含まれています。
そのため、シャンプーの洗浄力が弱いとしっかりすすがないと頭皮の皮脂を洗い流すことが出来ません。
髪のベタつきの原因としてシャンプーの洗浄力も考えたほうが良いでしょう。
ただし洗浄力が問題の場合、すすぎをしっかりすると、すぐにべとつきは解消されます。
シャンプーの洗浄力が逆に強すぎて過剰に皮脂が分泌される
シャンプーの洗浄力が強すぎると、髪がべとつきが出る場合があります。洗浄力が強ければ、皮脂を落とすので矛盾するように思えてしまいます。
しかし人間の肌は、皮脂を余分に落とすと、皮脂を元に戻そうとするメカニズムが強く働き、過剰に皮脂を分泌する動きをします。
結果的に、皮脂の分泌量が多すぎて、頭皮と髪の毛がべとつきやすくなってしまいます。
シャンプーを変えたときの髪のべたつきを除去する4つの方法
シャンプーを変えたときの髪のべたつきは、使い方を少し変えることがで解決される場合があります。 髪を洗った際の髪がベタつく原因を除去する方法を4つ紹介します。
- すすぎ時間を増やす(正しいすすぎを実践)
- 炭酸シャンプーやクレンズ系シャンプーを週1~3回使う
- シャンプー自体を変える
- コンディショナー・アウトバストリートメントの使用量を減らす
特に上の2つの対策がおすすめです。今日からでも出来ることや、根本的な原因を取り除くことまで紹介するので、自分の髪質に合った方法を選んで下さい。
おすすめ対策①:すすぎ時間を増やす!正しいすすぎ方を実践!
べとつき場合の緊急対策は「よくすすぐこと」です。
今よりも1~2分すすぎ時間を増やしてみましょう。
すすぎ過ぎは、コーティング成分が全て流れ落ちてしまう場合もありますので、自分とシャンプーに合ったすすぎ時間を発見してみましょう。
コーティング成分は、成分により落ちやすさに差が出ますので、シャンプーやコンディショナー/トリートメントを変更すると、べとつきに繋がるときがあります。
すすぎ時間を若干多めにすることによって、不必要なコーティング成分を洗い流せますし、ビルドアップの解消や防止にもつながります。
おすすめ対策②:炭酸系シャンプーやクレンズ系シャンプーを週1~3回使用する
クレンズ系や炭酸系シャンプーの特徴としては、洗浄力が高いことが挙げられます。 頭皮の皮脂が髪のベタつきの原因だった場合は、洗浄力を高めることで原因が解消されることも多いです。 ただ、洗浄力が強いと皮脂を取りすぎてしまい、取りすぎた皮脂を補おうとする皮脂腺のはたらきがあるため、皮脂の分泌量が上がり、またべとつくと可能性があります。 その為、これらのシャンプーを併用するときは、週に1~2回、多くて週3回にしましょう。 炭酸シャンプーの使用頻度については「炭酸シャンプーの使用頻度はどれくらい?頭皮の状態に合わせた使い方」をご覧ください。
コンディショナー・アウトバストリートメントの使用量を減らす
髪のベタつきが気になる場合はコンディショナーやアウトバストリートメントの使用量を減らすのが良いでしょう。 コンディショナー(リンス・トリートメントなども含む)やアウトバストリートメントは「シリコンやオイルなどの油性コンディショニング成分で髪をコーティングして外部の刺激から守る」という効果があります。
上記でも紹介したように、シリコンやオイルなどの油性コンディショニング成分が多いヘアケアは髪にベタつきを与える原因にもつながってしまいます。また量が多すぎるとビルドアップの原因にダイレクトにつながります。 ただし「使用量」を減らすことでサラサラ感などが損なわれる可能性もあります。
シャンプー自体を変える
髪がベタつく状態で原因が見当たらない場合は、迷わずシャンプーを変えましょう。
香りなどが気に入っている場合は、その「シャンプーの頻度」を変えてみてはいかがでしょうか。 シリコンの相性が合わないためにビルドアップが起こっている場合には有効な方法です。
シャンプーを複数持っている方は多いと思いますので、使用頻度を減らすことでべとつきを抑えられる可能性もあります。
シリコンで髪がべたつくならシャンプーはノンシリコンにすべき?
ノンシリコンシャンプーに変えることでべたつきが無くなる場合はあります。 実際に、髪のベタつきが気になる方はノンシリコンシャンプーを使用することをオススメとしている美容サイトも多くあります。
しかし、ノンシリコンシャンプーにすることで髪のベタつきの原因を全て解決できわけではありません。
ノンシリコンでもべたつく成分がある
「ノンシリコンシャンプーは良いものだから大丈夫!」と考えるのは非常に危険です。
ノンシリコンシャンプーの場合、コンディショニング成分にシリコンが含まれていないだけなので、シリコン以外のコンディショニング成分が原因で、髪のベタつきを引き起こすことがあります。
「シリコン代替え成分」というのは、化粧品成分の研究機関がよく研究テーマにしています。
シリコン代替え成分は、油分である場合が多いので、結局はべとつきに繋がってしまうかも知れません。
ノンシリコンシャンプーのほうが優れているわけではありませんので、その点に関しては注意が必要です。
髪質に合ったシリコン入りシャンプーがある
シリコンは様々な種類があり、髪質により合うシリコン、合わないシリコンがあります。
シリコンの「量」が多いか少ないかでも関係が出てきます。
髪のベタつきが気になる方の場合、自分の髪に合っていないシャンプーを選んでいるか、すすぎが足りないのかも知れません。
シリコン自体は悪い成分ではなく、髪を保護してくれる成分です。
まずは自分の髪質のチェックから始めるといいでしょう。
シリコンによるべたつきは臭くなる?
髪にべたつきと臭いを感じた方が「シリコンが合わない」と思うのは時期尚早です。
シリコンが髪に合わずベタつくことがあっても、臭いは出ることはありません。
シャンプーを変えて、べたつきと臭いを同時に感じる場合は、頭皮から分泌される皮脂が残留していることが原因かも知れません。
皮脂が過剰に頭皮に残ると、細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまい、臭く感じることがあります。
髪に嫌な臭いを発生させてしまっている場合は、シリコンを気にするのではなく、現在の頭皮の状況を確認するほうが良いでしょう。
まとめ:髪のべとつきは「正しいすすぎ」と「炭酸シャンプー」がおすすめ
今回は髪がベタつく原因や対策について紹介しました。
髪がベタつく原因については色々な要素が考えられますが、その中の一つにシリコンが影響しているのは事実です。 シャンプーを変えることも一つの手段ですが、もしそのシャンプーがお気に入りの場合、正しいすすぎと炭酸シャンプーとの併用がおすすめです。
特に正しいすすぎは、ヘアケアの基本でもあるので、この機会に見直してみましょう。