美肌成分として注目を集めるレチノールは、多くの化粧品に配合されており、その高い効果・効能が期待されています。
レチノールは、シワやたるみの改善はもちろん、ニキビや肌荒れなどのトラブルにも効果的とされ、美容業界で常に話題となっています。
今回はそんなレチノールの効果・効能に着目して詳しく解説していきます。
この記事で分かること・解決できること
- レチノールの効果・効能はなにか
- 効果を出す正しい使い方はなにか
美肌成分として注目を集めるレチノールは、多くの化粧品に配合されており、その高い効果・効能が期待されています。
レチノールは、シワやたるみの改善はもちろん、ニキビや肌荒れなどのトラブルにも効果的とされ、美容業界で常に話題となっています。
今回はそんなレチノールの効果・効能に着目して詳しく解説していきます。
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コスメ部
(編集部)コスメ部編集部は化粧品メーカーで10年以上のキャリアを持つ美容のプロフェッショナルメンバー。化粧品開発・薬事法・美容法のスペシャリストとして、ベストコスメ商品の開発実績や、多数のコスメ関連資格を保有。
専門分野:化粧品成分・薬事・肌と髪の美容法全般
監修者プロフィールレチノール初心者の方で、レチノール美容液を探している方はこちらの記事をご覧ください。
レチノール記事まとめ
レチノールとは?レチノールの基礎知識!
レチノールはビタミンAの一種で、油溶性の性質を持ち、皮膚や粘膜の健康維持に関わっています。
ビタミンA誘導体であり作用の強いトレチノインとは異なり、化粧品への配合が可能なため、美容液やクリーム、化粧水などに配合されています。
コラーゲン生成やヒアルロン酸合成を促進し、加齢や光老化によるシミ・シワ・たるみ・毛穴のケアに用いられます。
元々はニキビ治療薬の副作用からシワ改善効果が発見されました。
ただし、効果には個人差があり、A反応(レチノイド反応)と呼ばれる副作用もあるため、使用方法には知識と注意が必要です。
なぜレチノールが化粧品成分として認められているのか?
食事から摂取するビタミンAは、体内で働くために「活性型」に変換されます。活性型にはレチノール、レチナール、トレチノインがあり、これらは相互に変化しながら働きます。
レチノールは、最終的に肌への効果が高いトレチノインに変換される過程にある成分です。トレチノインと比較すると、肌への作用が穏やかで、一般的に刺激も弱いとされています。
トレチノインは、レチノールが代謝されて最終的にできる活性型ビタミンAであり、直接的に細胞に働きかける力が強いため、効果が高い反面、刺激も出やすいのです。
そのため、肌への刺激が比較的穏やかであること、そして日本の薬機法(旧薬事法)において化粧品への配合が認められていることから、レチノールの段階のビタミンAが化粧品成分として配合されているのです。
トレチノインは作用が強いため、日本では医師の処方が必要な医薬品として扱われています。
ビタミンAとその仲間たち:レチノイドって何?
レチノイドとは、ビタミンAと、そこから作られる様々な物質(誘導体)をまとめて呼ぶときの名前です。
イメージとしては、ビタミンAを親分とするグループ、あるいは家族のようなものです。
このレチノイドの仲間には、皆さんがよく耳にするレチノールやレチナールはもちろん、医療用医薬品として知られる**トレチノイン(レチノイン酸)**も含まれます。
これらの物質は、もともとのビタミンAと化学的な構造が似ているため、体の中でビタミンAと似たような働きをするという共通点を持っています。 つまり、レチノイドという言葉を知っておくと、「ビタミンAに関連する色々な成分のことなんだな」と理解できるようになります。
「レチノール」にも種類がある!~効果と選び方のポイント
レチノールには種類があり、効果の強さが異なります。効果が強いほどA反応(赤み、かゆみ、皮むけ等)が出やすい傾向があります。
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レチノール誘導体 (パルミチン酸/プロピオン酸/酢酸レチノール):穏やかな作用で、初心者向け。
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純粋レチノール:誘導体より効果を感じやすいが、濃度によってはA反応に注意。
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レチナール:レチノールより高効果。
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トレチノイン:高効果だが医療機関での処方が必要。
初心者の方は、A反応の出にくいレチノール誘導体や、低濃度の純粋レチノールから試すのがおすすめです。ご自身の肌状態に合わせて選びましょう。
レチノールの効果とは
レチノールは、ビタミンAの一種で、その美容効果の高さから多くの人に注目されている成分です。
肌のターンオーバーを促進し、様々な肌悩みにアプローチすることで、健康的で若々しい印象の肌へと導く効果が期待できます。
具体的にどのような効果があるのか、構造的に見ていきましょう。
気になる毛穴の黒ずみの対策
レチノールは、肌のターンオーバーを促進することで、毛穴に詰まった古い角質や皮脂の排出を促し、毛穴の黒ずみを目立たなくする効果が期待できます。
また、過剰な皮脂分泌を抑制する働きも持ち合わせているため、毛穴の開きや詰まりといった悩みの根本的な解決にも繋がります。
シミ・しわの対策
加齢や紫外線ダメージによって現れるしみやしわは、多くの人が抱える悩みです。
レチノールは、肌の奥深くにある真皮層に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成をサポートします。
これにより、肌のハリや弾力がアップし、しわの改善や、メラニンの排出を促すことでしみの軽減効果が期待できます。
繰り返すニキビやニキビ跡のケアに
ニキビの原因となる毛穴の詰まりを解消し、炎症を抑える効果が期待できます。
また、ターンオーバーを促進することで、ニキビ跡の色素沈着や凹凸を目立たなくする効果も期待できます。
ターンオーナーを整え肌本来の力を引き出す
レチノールの最も重要な効果の一つが、肌のターンオーバーの促進です。
ターンオーバーが正常化することで、古い角質がスムーズに剥がれ落ち、肌の生まれ変わりを促します。
これにより、くすみのない明るい肌へと導き、次に使うスキンケアアイテムの浸透を高める効果も期待できます。
コラーゲンの生成をサポートし内側から肌を支える
レチノールは、真皮層のコラーゲンの生成をサポートする働きがあります。
コラーゲンは肌のハリや弾力を保つために重要な成分であり、レチノールの働きによって、肌の内側からふっくらとした、若々しい印象の肌へと導きます。
肌のバリア機能をサポート
ターンオーバーが促進されることで、肌のバリア機能が整い、水分を保持する力が向上します。
これにより、乾燥しにくい、潤いのある肌へと導きます。
その他にも期待できる効果
上記以外にも、レチノールは以下のような効果が期待できます。
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肌のハリ・弾力アップ
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肌のキメを整える
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皮脂分泌の抑制
ただし、注意点も。
レチノールは非常に効果的な成分である一方、使用方法には注意が必要です。特に、使い始めは乾燥や赤み、皮むけといった症状が出ることがあります。少量から試し、肌の様子を見ながら徐々に使用頻度を上げていくことが大切です。また、レチノールは紫外線に弱い性質があるため、夜の使用が基本となります。日中に使用する場合は、必ず日焼け止めを併用しましょう。
レチノールの効果を最大限に引き出すためには、ご自身の肌の状態をよく理解し、適切な使用方法を守ることが重要です。
レチノール効果を引き出す正しい使い方とは
レチノールが配合されている化粧品としては美容液とクリームが多いです。
ポイント
レチノール配合美容液 → 化粧水と乳液やクリームなどの油分系化粧品の間に適量
レチノール配合クリーム → 化粧水、美容液などの水分系化粧品の後に適量
どちらであっても、夜のスキンケアで使用することをおすすめします。朝に使用するとレチノールが日光(紫外線)と過敏に反応してしまうのであまりよくありません。
夜に塗ってるから紫外線の影響はないから大丈夫というわけではなく、朝でも夜でもレチノールを使用していれば、普段よりは影響を受けやすいので日焼け止めをしっかり使用しましょう。
レチノールは大量に塗っても効果が高まるというものでもないので、化粧品に記載されている適量を継続的に使用することが大切です。
注意ポイント
スクラブやピーリングと併用すると肌のバリア機能がガクッと低下するので注意!
効果が高い高機能レチノール
私が普段からおすすめしているのは、初心者でも使用しやすいこの2点です。
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ですが、今回はさらに効果が高い上級者向けのレチノールを紹介します。
それが、KIEHLSDS(キールズ)のリニューイング セラムです!
肌への負担が少ないにも関わらず、効果が高いということで知る人ぞ知る人気商品です。ただ、少し値段が高いのであまりおすすめしていませんでしたが、「効果」というところに着目すると、是非おすすめしたいレチノール化粧品です。
まとめ
レチノールを使用することで期待できる効果としては主に3つあります。
期待できる効果
①毛穴の黒ずみ
②しみ・しわ
③ニキビ・ニキビ跡
これらの効果があるレチノールですが、正しい使用方法や副作用も事前にしっかりと理解しておく必要があります。
レチノール記事まとめ