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【美容師監修】湯シャンとは?体験者325名の声から分かる効果・デメリット・向いている人!

2024年11月20日

湯シャンとは?

髪と頭皮の健康を考え、「湯シャン」を始める方が増えています。 湯シャンとは、シャンプーを使用せずにお湯だけで髪を洗う方法です。

コスメ部は、2024年10月30日325名の湯シャン体験者にアンケートを取り、本当に効果があるのか?を徹底的に深堀しました。

この実際の声をもとに、湯シャンの効果やデメリット、向いている人の特徴を詳しく解説します。

監修者
松本拓也のプロフィール画像

松本拓也

(美容師)

2015年に美容師免許取得。数千人の髪と向き合った経験にもとづいた、ラクに決まるヘアスタイルづくりが得意。顔タイプヘアデザインマイスターの資格やパーソナルカラーの知識から理論の伴った似合うヘアデザインも提案している。

専門分野:美容師・ヘアスタイル

監修者プロフィール

湯シャンとはシャンプーを使わずにお湯だけで洗う洗髪方法

湯シャンとは

お湯だけで洗う湯シャン

湯シャンは、「湯シャンプー」の略称で、シャンプーを使用せず、お湯だけで頭髪を洗う方法です。 頭皮の自然な油分(皮脂)を活かしながら、髪と頭皮の健康を維持することを目的としています。 近年、肌質の改善や環境への配慮から注目を集めており、特に敏感肌の方や自然派志向の方々の間で支持されています。

湯シャンは1日おき・週2~3回程度が一般的

湯シャンの頻度

湯シャンの頻度アンケート

2024年10月30日のアンケート結果によると、週2~3日、1日おきに湯シャンをしている方が多く、期待している効果を実感されています。 無理に毎日湯シャンにしなくても、湯シャンの効果を実感できることが、アンケート結果でわかりました。 

松本拓也
松本拓也

顔と同じように、頭皮の皮脂量も人によって大きな差があります。

皮脂の分泌量と除去のバランスをとるためにも、様子を見ながら少しずつ慣らしていきましょう。

使っているシャンプーの洗浄力をある程度把握しておくのも、皮脂のバランスを保つポイントです。

■アンケート詳細
・実施日:2024年10月30日
・対象者:325人の湯シャン経験者
・10代~70代の女性
・媒体:クラウドワークス

湯シャンの一般的なメリット

湯シャンの一般的なメリット

湯シャンの一般的なメリット

湯シャンの一般的なメリットは以下の6つが挙げられます。

  • 頭皮の乾燥を防ぐ
  • 頭皮の保護機能を回復
  • 薄毛・抜け毛を予防する
  • 頭皮のかゆみを改善する
  • 髪のダメージを回復させる
  • 経済的メリット

湯シャンの効果は、湯シャンを実践した方の多くは感じることが出きています。

しかし、デメリットもあるため、継続するかどうかは実感できた効果が、デメリットを上回っているかどうかがポイントのようです。

湯シャン実践者が実際に体験した湯シャンの効果

今回のアンケート結果のうち325名の方に聞いた湯シャンの効果TOP5は主に下記の通りです。

湯シャンの効果

湯シャンの効果

  • 髪のダメージが和らいだ (48件)
  • 頭皮のかゆみが無くなった (41件)
  • 頭皮の荒れが改善した (36件)
  • 髪と頭皮のべとつきが無くなった (33件)
  • 髪が柔らかくなった (31件)

一般的に言われている効果と体験している方の効果は、ほとんど同じです。 湯シャンは正しく実践することで、効果を得やすいことが分かります。  

湯シャンの一般的なデメリット

湯シャンデメリット

湯シャンのデメリット

湯シャンの一般的なデメリットは以下の6つです。

  • 効果実感までに時間がかかる
  • におい対策
  • 髪がべとつく
  • ふけ
  • かゆみ
  • スタイリング剤を使えない

湯シャンにはデメリットも多く、これらのデメリットが「不潔に感じてしまう」「不潔に思われていないか」などの不安をもたらします。 

湯シャン実践者が実際に体験した湯シャンのデメリット

湯シャンを実践することで、髪と頭皮のトラブルが起こっていることも、アンケート結果から知る事ができました。  

湯シャンの失敗

湯シャンの失敗

  • 髪と頭皮のべとつき: 167件
  • 髪のバサバサ: 124件
  • 頭皮の臭い: 116件
  • 頭皮のかゆみ: 96件
  • フケ: 44件

髪と頭皮のべとつきと、パサつき、臭いが3大トラブルです。 べとつきは、今まで過剰にシャンプーしていた結果、皮脂の分泌量が習慣的に多くなっているため、起こりやすいトラブルです。

湯シャンの臭いやフケについては以下の記事で解説しています。

湯シャンが向いている方と向いていない方の特徴

湯シャンの向き不向き

湯シャンが向いている人・向いていない人

湯シャンの効果は個人差が大きく、実施する前に自身の特徴を把握することが重要です。

また、湯シャンを始めたものの、途中でやめる方も多く、以下のアンケート結果をご覧ください。

湯シャンをやめた人

湯シャンをやめた人は多い

まとめ:湯シャンやるなら少しずつ試すのが良い

湯シャンは、頭皮と髪の自然なバランスを取り戻すための選択肢の一つです。

効果を実感するまでに時間がかかりますが、継続することで髪質の改善や頭皮環境の改善が期待できます。

特に敏感肌の方や自然派志向の方に適していますが、個人の髪質や生活スタイルに合わせて検討することが重要です。

まずは休日など、気軽に試せる機会から始めてみることをお勧めします。

湯シャンを挫折してやめた人は、46.2%です。

約半数の方が途中で湯シャンをやめています。やめた理由として最も多いのは「不潔になっているのではないかと気になった」、そして次に多いのが「髪と頭皮が臭くなった」です。

もともと湯シャンが向いてないと、せっかく始めても止めることになるかも知れません。

湯シャンが向いている人の特徴

湯シャンが向いている人の特徴は以下の通りです。

  1. 敏感肌・乾燥肌の方
  2. 髪や頭皮のトラブルを書かている方
  3. アトピー・脂漏性皮膚炎の方
  4. 経済的負担を減らしたい方
  5. シャンプーを使いたくない自然派志向の方

上記で当てはまるなら、週2~3回程度の湯シャンから試してみることをおすすめします。 いきなり毎日湯シャンは、皮脂の分泌量が安定しないため、湯シャンが向いている方でもおすすめしません。

敏感肌・乾燥肌の人

シャンプーの化学成分による刺激を避けたい方に特におすすめです。

お湯だけの洗髪により、肌への負担が軽減され、炎症やかゆみが改善されるケースが多く報告されています。

髪や頭皮のトラブルを抱えている人々

フケや頭皮のかゆみに悩む方、髪のパサつきや広がりに困っている方にとって、湯シャンは有効な対策になる可能性があります。

アトピーの人

アトピー性皮膚炎の方は、化学物質による刺激を避けることで症状の緩和が期待できます。

医師に相談の上、湯シャンを試してみることをお勧めします。

経済的負担を減らしたい人

シャンプー・コンディショナー代の節約になるため、経済的な負担を減らしたい方に適しています。

1日おきの湯シャンで半額になります。

月に3,000円くらいかけている方が、年間36,000円として、年間18,000円に削減できます。

シャンプーを使いたくない自然派志向の人

環境への配慮や、自然な髪・頭皮ケアを望む方には湯シャンは最適です。

シャンプーやコンディショナーは、バスルームで保管・使用するものです。

バスルームで保管・使用するものは、水がボトルの中に侵入しやすく、防腐剤をしっかり入れないとカビが発生してしまいます。

防腐剤や酸化防止剤、乳化剤などがたくさん入ったアイテムを使わないことにメリットを感じる方も多いはずです。

湯シャンが不向きな人の特徴

一方で、湯シャンが不向きな人もいます。

  1. 即効性を求める方
  2. 頻繁にスタイリング剤を使用する方
  3. 脂が出やすい頭皮・髪質の方
  4. デリケートなヘアケアが必要な方
  5. 香り・ヘアフレグランスを楽しみたい方

向いていないけど、試してみたい方は、週1~2回程度からスタートしてみましょう。 次のセクションで紹介する「湯シャンのやり方」をよく読んで、正しく実践しましょう。

即効性を求める人々

効果の実感まで時間がかかるため、すぐに結果を求める方には不向きです。

また、効果実感には個人差が大きく、3か月はかかる可能性もあります。

即効性を求める方にはあまり合わないかも知れません。

頻繁にスタイリング剤を使用する人

スタイリング剤が残留してしまうので、気になる方は従来のシャンプーと併用をお勧めします。

日常的にスタイリング剤を使用する場合、湯シャンでは落としきれません。

脂が出やすい頭皮・髪質の人

過剰な皮脂分泌がある方は、お湯だけでは皮脂汚れを十分に落としきれない可能性があります。

脂性肌の方は、あまりおすすめできません。

カラー・パーマ後のデリケートなヘアケアが必要な人

カラーやパーマなどの施術後は、ヘアケア製品をしっかり使用して、髪を外的な刺激からしっかりと保護する必要があります。

ブリーチした直後に湯シャンするのは良いですが、髪のダメージがひどい場合は、まずはヘアケア製品を使い、髪のダメージを和らげましょう。

もし湯シャンをする場合は、週1~2回程度をおすすめします。

香りを楽しみたい人々

シャンプーの香りを楽しみたい方には不向きです。

また、シャンプー・トリートメントに含まれる香料は、臭い成分を香り成分で包み込む「マスキング効果」があります。

湯シャンはマスキング効果がなくなるため、臭いをより感じやすくなります。

湯シャンの正しいやり方 5STEP

湯シャンは以下の5STEPで行うと、効果が出やすいです。

STEP1:湯シャン前のブラッシングで汚れを落とす

湯シャン前のブラッシング

湯シャンの前にブラッシングで髪と頭皮の汚れを落とします

洗髪前のブラッシングは、髪のもつれを解きほぐし、頭皮の血行を促進する重要なステップです。自然な皮脂を頭皮全体に広げ、汚れを落としやすくする効果もあります。

STEP2:お湯の温度は36~38℃で設定!高くても40℃まで!

シャワーの適温

シャワーの適温は36~38度

温度設定は湯シャンの効果を左右します。熱すぎるお湯は頭皮を傷めるため、体温に近い36~38℃が理想的です。季節や体調に応じて微調整してください。

40℃以上になると、頭皮が逆に乾燥しやすくなります。 36℃が寒すぎるとお感じの方は、38℃に設定しましょう。

STEP3:頭皮マッサージしながらお湯だけで4~5分洗う

4~5分かけて湯シャン

湯シャンは4~5分かけてじっくりやる

指の腹を使って、優しく円を描くように頭皮をマッサージします。マッサージにより血行が促進され、自然な洗浄効果も高まります。

シャンプーを1~3分程度で終わらせる方は多いと思いますが、湯シャンは皮脂汚れが落ちないため、4~5分かけて洗う必要があります。 時間をかけないと、髪と頭皮がべとつき、かゆみを感じることになります。 また、酸化した皮脂が頭皮・毛穴に残ると、抜け毛の原因にもなるので、しっかり時間をかけて洗いましょう。

STEP4:吸水性の高いタオルで水分を素早く拭く

タオルドライ

優しくタオルドライ

湯シャンの場合、トリートメントなどに含まれる髪を保護する成分を使わないため、タオルでゴシゴシと擦ると髪が傷みやすくなります。 できれば吸水性の高いタオルを使用し、摩擦を減らすことを意識し、包み込むように素早く水分を吸収させましょう。

STEP5:ドライヤーで熱の負担をかけすぎず素早く乾かす

ドライヤーの熱には注意

ドライヤーの熱には注意

髪を保護する成分を使っていないため、ドライヤーの使い方には注意しましょう。

髪から20cm程度離し、根元から毛先に向けて乾かしていきます。

速乾性の高いドライヤーがおすすめです。素早く乾かすことが重要です。

湯シャンについてよくある疑問・質問

湯シャンについて、よくある疑問についてお答えします。

湯シャンは抜け毛・薄毛に効果ある?(体験者の声)

湯シャンの効果・メリットとして、抜け毛・薄毛の改善もあります。 325名の湯シャン体験者にアンケートを取ったところ、抜け毛・薄毛に悩みをきっかけに、湯シャンを始めたという方は、54名でした。

  • 抜け毛・薄毛の悩みがある人: 54名
  • 実際に改善効果があった人: 26名
  • 改善率: 48.1%

つまり、抜け毛・薄毛の悩みを持つ人のうち、約半数が湯シャンによる改善効果を実感していたことがわかります。

抜け毛・薄毛の効果があった人は週2-5日の頻度が多く、全体の68%を占める 毎日(週6-7日)行う人よりも、適度な間隔を空ける人の方が効果を感じているようです。

また、週1回以下の低頻度では効果を感じにくい傾向があります。

湯シャンをしながらヘアオイルは使える?

湯シャンをしながらヘアオイルは使うことができます。

ただお湯だけでは落としにくいので、下記2点は対策として考えておきましょう。

  • 落としやすいヘアオイルを使う
  • ヘアオイルを使った日はシャンプーで落とす

湯シャン中に使えるおすすめヘアオイルはこちらの記事で紹介しています。

ヘアカラー後は湯シャンすべきって本当?

ヘアカラー直後48時間は、シャンプー剤を使わない湯シャンをすべきです。

ヘアカラー後の髪は色が抜けやすい状態になっており、シャンプー剤を使ったシャンプーではキューティクルに刺激を与えてしまい、キューティクルが閉じずに、その隙間からヘアカラーが退色してしまいます。

詳しくは「ヘアカラー後はお湯だけで洗う」の記事をご覧ください。

ヘアカラー後はお湯だけで洗う
ヘアカラー後はお湯だけで洗うべき?48時間以内はシャンプーNGな理由と髪の洗い方!

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まとめ:湯シャンやるなら少しずつ試すのが良い

湯シャンは、頭皮と髪の自然なバランスを取り戻すための選択肢の一つです。

効果を実感するまでに時間がかかりますが、継続することで髪質の改善や頭皮環境の改善が期待できます。

特に敏感肌の方や自然派志向の方に適していますが、個人の髪質や生活スタイルに合わせて検討することが重要です。

まずは休日など、気軽に試せる機会から始めてみることをお勧めします。

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