見た目年齢に影響を与える「毛穴」の正しい知識と治療法
毛穴が開きやすい肌・開きにくい肌に違いはありますでしょうか?

開いた毛穴の部位一般的に「毛穴が開いている」とされる状態には、3種類あります。

(1)皮脂の分泌が過剰で毛穴が開いている
(主な部位:鼻周囲、眉間などの脂漏部位)


(2)たるみによって皮膚が下垂し毛穴が楕円形に開いている
(主な部位:頬内側)


(3)以前にできたニキビ跡で毛穴が開いたように見える
(主な部位:顔どこでも)


この中で肌質によって違いがでるのは(1)です。
もともと脂性肌の方は、残念ながら毛穴は開きやすいと言えます。皮脂の分泌が増加する夏場に特に目立ちます。逆に乾性肌の方は、毛穴は比較的目立ちづらい反面、小じわが気になることが多いです。
肌質はある程度生まれ持ったものですので変えることはできませんが、脂性肌の方でも角層の状態を整えるケアを行ったり、毛穴に詰まった皮脂を定期的に除去したりすることで、毛穴の開きを改善させることができます。

毛穴が目立つ原因にはさまざまな原因がありますが、その原因とそれらに適したケア方法をそれぞれ教えてください。

先ほどの順で説明しますと、

(1)については、水分・皮脂のバランスが乱れないように、毎日規則正しい生活をして良質な睡眠をとることが最も大切です。次に、毎日洗顔でしっかり皮脂を落とすことが大切です。古い角質を適度に除去してくれる洗顔料を使うと、角質が整います。
また、鼻周囲の毛穴に詰まった皮脂がプツプツとして気になる方も多いです。空気に触れる部分は酸化し皮脂が黒ずみ、目立ってしまいがちですので、週1〜2回、毛穴に詰まった皮脂を除去するケアを行うと、毛穴が開いたままになりづらく、見た目もよくなります。皮膚科でケミカルピーリングなどを行うのもよいですね。
また、その後のスキンケアも大切です。ビタミンCや引き締め成分が配合された化粧水をたっぷり浸みこませましょう。

(2)についてはたるみを予防することが大切です。適度なマッサージで血流やリンパの流れをよくすることは多少役立ちます。ただし、皮膚の外側から補えるものには限界があるので、ぐっと改善させるには、病院で高周波や近赤外線などを用いた美容皮膚治療が必要です。

(3)はニキビ跡の組織を正常皮膚組織に置き換えなければいけないので、こちらも機器を用いた美容皮膚治療が必要です。近年は主にフラクショナルレーザーが用いられ、高い効果を上げています。もちろん新たなニキビ跡を作らないために、ニキビができたときに自分で潰さないことは大切ですが、もうできてしまったニキビ跡に関しては皮膚科で相談してみられると良いでしょう。

田中志保先生

東京女子医科大学附属女性生涯健康センター
[略歴]
京都府立医科大学医学部卒業
東京女子医科大学東医療センター日暮里クリニック助教
東京女子医科大学附属青山女性医療研究所助教を経て現在に至る